詩人:アル
《セップク》
あっ、主任っ!
ユキちゃん!
今までどこに消え…
おっ?
ホントに消えた!?…
おおおっっ!
ビックリした!
なんだよ、
そんなところで
土下座して切腹か?
その靴で?(笑)
カカト取れちゃって
ユキちゃん
どんな走り方したら
ローヒールのカカトが
取れるんだよ?
主任
あたし…
ごめんなさい!
ひとりで勝手に
主任のこと誤解して…
ユキちゃん
いいから立って
仕事に戻ってくれ
有機合成から
大口受注が入った
ユキちゃんに
担当してもらう
話は今夜聞くよ
時間空けててくれ
わかった?
ハイッ!
あ、ユキちゃん
はい?
俺のデスクの引き出しに
瞬間接着剤があったはずだ
その靴、直して行けよ?
ユキちゃんの体重なら
2秒でくっ付く
…ホントに一言多い
ん?なんか言ったか?
いえ、別に…
有機合成
行ってきま〜すっ