詩人:Ray
たとえば
真っすぐな道の上
それこそ
本当に真っすぐで
草原の果て
地平線が見える
あとは
空と
太陽があるだけ
そんな道の
ずっと向こうに
君が
立っていて
君は 笑顔で
手を振っている
駆け出そうとする
僕の足
だけど
重くて 動けない
君が 呼んでいるのに
待っているのに
僕の足は 動かない
拭えない過去や
しがらみ 痛みが
僕を 許さない
君に近づくことを
許さない
君が 呼んでいるのに
待っているのに
僕はただ
君を見つめることしか
出来ない
たとえば
真っすぐな道の上
それこそ
本当に真っすぐで
僕の瞳に 映る先
真っすぐな未来
僕の未来は
真っすぐに
君に 続いてる
なのに
僕には
君を 抱きしめる
権利がない
僕の瞳に 映る先
はかない 未来
君の笑顔が
いつか
涙に変わるなら
僕が 駆け出して
抱きしめるから
どうか笑って
そのためなら 僕は
なんだってやってやる
過去も しがらみも
痛みも 全部捨てて
君に会いに行くよ。