詩人:アイス
きみとの待ち合わせ場所
いつも決まっているよ
真夏の涼しい夜にも
真冬の冷たい風の夜にも
いつもと同じ場所だよ
いちばん最初の約束で
わたしが見つけた特等席
それはただの銀行の前
閉店して薄い光が残った
ただの銀行の前だけど
銀行の吹き抜けの天井に
四つ葉のクローバーの
模様が描かれているの
普段だれも気付かない所
わたしがたまたま立った
あの場所から見付けた
幸せの四つ葉のクローバー
いつもきみは遅れて来て
すねてみようと考えるけど
幸せすぎて無理みたい
待ち合わせはいつもの所
待つのも好きだなって
いつしかそう感じていた