詩人:老女と口紅。
-混同物語-
むかあ〜し昔
ある所に
お爺さんとお婆さんがおったそうな。ある日の事、お爺さんは山へシバかれに.お婆さんは川へ洗礼を受けに出掛けたそうな。
お爺さんは暫くすると底知れぬ恐怖に振り向き.素知らぬ顔で着いて来ていた熊さんにこう言われた。(早くお逃げなさあ〜い♪たあべちやあうぞおー!(はあと))と。爺さん、スタこおラァ〜!サッ!サッ!サァ〜のぉ〜さあ〜♪…。で、更に山の奥へと。
でな、婆さんわと言うと下山の途中に何やら鈍く光る大きな竹を見つけたそうで…その竹の脇にはマサカリが立て掛けてあったんじゃと.で、(ウリャ!)と切ってみたら中からなんと、大〜きな大きなスっぽんぽんの金太郎がふて寝を決め込んでいたそうな…。で、解放されるや否や金太郎は一目散に近所の民家に駆け込み(マサカリを振り回すババアに襲われてる!滝汗)と助けを求めたそうな。すると中から体毛を使いきったツルッツルの鶴がキン隠しを織りあげ.恥じらいながらそれを金太郎に手渡すと照れ臭そうに内股で走って逃げていったそうな。
そうこうしているうちに爺さんは山奥で切り株に横たわる高校生くらいのシンデレラに赤いリンゴをチラつかせながらこう言っていた。(待ち合わせの場所はここだよね?目印の赤いリンゴも持って来たよ!出会い系のサイトで書き込みをしたハンネが白雪姫って君だよね!?早速だけど3諭吉でどおよ??)すると木の陰から7人のちっさいヤンキーが出てきて羽交い締め。アッ!という間に財布を取られ、シバかれたんじゃと。(オヤジ狩りじゃ…恐ろしかあ〜…
で婆さんじゃがの、人助けのつもりが.おいはぎ扱いにされて(世も末じや!)と急いで川へ洗礼を受けに行ったら、川上からdonburako〜ドンブラコと見覚えのある赤いリンゴがゆっくり目の前を流れて行きおったと…さ。
これでこの話しは
お仕舞いじゃ…
さあ、
電気を消して
今日も寝よかの
あッ!これ!!
小さい電気は
点けておくんじゃ!
ほいじゃあの
おやすみじゃ!
(紅爺さんの子守唄)より