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[104981] 夜の灯りが集う夜

詩人:甘味亭 真朱麻呂

夜の灯りが集う夜
いつも想う
誰も元には戻れはしないから
二度と返らぬ闇に消える時
僕はきっと見るだろう
今見てる灯りよりももっとまぶしい光を
闇すらかき消してしまうくらいのまだ見ない光を
今はまだ胸の奥に抱いたまま想い巡らせながら眠る
夜の灯りに揺られながら僕はもう言葉にならないほどの深い悲しみと途方もない昔から抱えてきた僕を苦しめてきた数限りない先々への不安を抱いて静かに目を閉じる また明日になれば明日を生きるならばきりもなく抱くことになると知りながらも眠るしかない何かを信じるように何かを知りたいかのように巡りくる明日を抱きしめるさ片付かない胸にしまえない何かがもしもこのまま際限なく増えていって僕を奈落の闇に突き落とし苦しめ続けるんだとしてもそれに耐えるくらいの自信はあるよ終わらない物語じゃなくこれは僕が生きてる物語は終わらせる物語だから…どちらにしろ前に進むほかにはそれ以外には光を見るすべは残されてないそんな世界に生きてるから生まれてきたことを悔やむしかないんだあきらめるしかないんだ…だけどそれはものすごいむなしいし悲しいことさ…無意味に終わりさらなる悲しみを心に生むとも知らずに限界を求め人は無意味に限りある時間の中をあがくように泳ぎ回り自分の存在を世の中に叫びなんてばかなんだろう必死の叫びさえも闇の中に悲しくしばらく響いただけであとは何事もなかったように鳴り止み静かになり消えるというのにはかない夢を人はなんともご苦労に追うもんだなあ
なんて想いながら静かに僕は眠る 夢の中へ僕もいつか世の中がイヤになって身をゆだねるかするかなあ。

2008/02/09 (Sat)
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