詩人:どるとる
だれにもじゃまされない自分だけの箱庭の中で
僕は自分だけを愛している
孤独などみじんも感じないから 悲しくなんてないのさ
窓の外のなんでもない景色をたまに眺めるだけで一日中 部屋からは出ない
情熱はいつしか冷めきって
夢さえも たやすく諦めた
届かなくなった光
電気をつけても
まるで暗い部屋の中にいるような
心の中の暗さが目に見える明かりを遮断して気持ちを暗くさせるよ
ふるえるような情熱は今は少しもなくて
ただ心地よい場所に
身を寄せているのさ
じゃまされたくなくて
僕は何も変わりたくなくて
悪循環だとしても
空回りだとしても
雨に降られても
僕は僕でいたくって
そんな自分が好きで
だから 冷めきった情熱も無理なく愛してる
遠くに見える
憧れの未来
やがて 日は暮れて
いつのまにか夜になり
僕はまた全てを忘れるように夢の中へ逃げるんだ
孤独が実はね
悲しくて
それでも今さら
どうにもできなくて
この箱庭の中で
ただじっとしているのが一番楽で
それが今は勘違いでも僕の揺るぎない情熱で それが僕をつなぎ止めている唯一の光なのさ
捨てることなんか
できるはずもないね
だからさよなら
僕の情熱よ、どうか僕を見捨てないでよね。