詩人:どるとる
夢へ向かう列車に揺られて僕はいつも生きてる
過去(うしろ)ばかり振り返ってる
思い出はとても大切なものだけどいつまでも引きずるのはよくないね
ただ、それだけを伝えるために列車は僕を乗せているのか
懐かしさなどにうつつをぬかしている僕を座らせて
人生っていう列車の中
運命というレールの上
命は運ばれ
涙や笑顔確かに乗せながら走る
たまに運命は残酷に
子供でも列車からおろすけど
絶え間ない幸せを与えることもある
人生においての天候は気まぐれで予測など無意味
僕は僕で 君は君で
他人は他人さまで
自分の人生を乗りこなすだろう
でも悲しみには誰だって慣れはしないだろう
だから時には涙が流れ僕らは濡れるのだ
そしてズタボロになった心に追い討ちをかけるように天の神様はそんなもんじゃ足りないというかのように雨を激しく降らすのだ
それでも 僕は生きる
君も生きるのかい?
うれしいことばかりじゃつまらない
悲しいことや苦しいことがあるから
やっと笑えるその時に浮かべる笑顔が喜びを何倍にも膨らませてくれる
よくある言葉だ
だけれど素晴らしい言葉だ
思い出列車は僕らを乗せてそれぞれの未来でおろす
行き先は各々違って当たり前
泣く人 笑う人
悲しすぎて何もいえない人
夢やぶれた人 夢叶った人 思ったよりずっと悲惨な未来に言葉なくす人
いろんな人がいる中で僕は他人のことは知らずただ結果だけを受け止めるしかないのだろう
頑張りも時に予想は倒れ
骨折り損にもなることもあるけれど
頑張りのない毎日の先に叶う夢などないと思う人は無駄骨になるとしても頑張り続けるんだろう
雨の中 列車は雨粒をはじいて 走るよ
窓の向こうの景色は憧れに満ちあふれてるのかな
もうすぐで僕のおりる駅に着く
僕がその時笑えるのかな
それとも泣くのかな
それでもドアが開いたら誰もおりるしかない。