詩人:どるとる
言葉は色をなくし
言葉は意味さえなくす
君のその愛やぬくもりを前にしたら言葉などでは到底打ち勝てぬ偉大な何かに気づく
ほら言葉などはただのこざかしい飛び道具に過ぎなくなる
だから言葉じゃなくて
僕は真心を伝える
だから理屈じゃなくて
いつも目を見て
形のないものを
感じとるのさ
さあ はじめよう
言葉を使わない
コミュニケーション
目と目でお話
手に手をとりあって
パントマイムしよう
ざらついた
気まずいムード
僕らの間に
壁のように
そびえ立ってるけど
そんな無言にだってちゃんと意味があるから僕らは言葉など使わずとも
心通わすことができること証明するのさ
さあ 心の耳と心の口だけでお話するのさ
君の胸に 僕の耳を押し当てて 本心を感じ取るよ心の糸電話で
老いさらばえて約束の時間が来ちゃってぷっつり
通信が切れるまで
僕らにだけは
互いのいいたいこと
互いの思ってること
言わなくてもわかるから
引き続き 僕らは
言葉を使用しない
不思議なコミュニケーションで会話をとる
不思議なぐらいに成り立ってしまう
この素敵な時間を僕らはこう呼ぶ
『永遠の恍惚』と
だから言葉じゃなくて
僕は真心を伝える
だから理屈じゃなくて
いつも目を見て
形のないものを
感じとるのさ
さあ はじめよう
言葉を使わない
コミュニケーション
目と目でお話
手に手をとりあって
パントマイムしよう
本心と本心で話そう
聞いては話して
話しては聞いて
かわりばんこに
僕らは会話する
言ってばかり
聞いてばかり
それじゃ意味ないから
君も話すし僕も話す
そして僕も聞くし君も聞く
そんなような繰り返しだ
さあ 心の耳と心の口だけでお話するのさ
君の胸に 僕の耳を押し当てて 本心を感じ取るよ心の糸電話で
(心の 心の 糸電話で)。