詩人:どるとる
運命を刻む時計の音が絶えず響く世界で
僕は死ぬまでずっと変わらない日々を生きていくだろう たまには窓の外に自由に夢を描いて
素知らぬ顔していもしない神様に手をすりあわせて願をかける僕ら
都合のいいときだけ頼られる神様の気も知らないで
ただ、終わりの時刻が自分にめぐるまで繰り返す波にはじかれぬよう気を張る
気になるはずの時間さえ年老い時を経ればなんとなく終わりは見えるから助かるね
今日も呆気ないほどに1日はオレンジ色に暮れてゆく
カラスの鳴き声が切なく胸に聞こえたらね
僕も家に帰りたい
大人だって涙こぼれてしまう時刻 それは夕刻
重ね合わせるようにあたためていた思いを吐き出したかった
残らず君に 君だけに
中身の濃い時間なればこそ長くも感ずる夜
とてつもなく長い夜のとばりは降りて
ありふれたいつもと変わらぬ今日も二度とは来ぬとわかれば涙も出て当たり前
どうして生きてるんだろう… 生きる資格は僕にはあるかな
問題はいつのまにやら僕らの関係から外れていつも大げさになる
なぜだかとてつもなく長く感じた
されどただの夜
なのに長い夜
とてつもなく長い夜の終わりを告げる朝になるまでちょっと手をつないで恥ずかしそうに頬を赤く染めた ロマンのないことをいうけど夢の中はただの暗闇だ、現実のほうが鮮やかだ、僕には
明日の僕らは
背中合わせはもうやめてお互い正面きって向き合おう
きっと何かが見えてくる 何かしらはね
愛は思うほど難しい哲学を必要としない
だってこの言葉だけで二人の明日は輝くのだから
愛してる…
月明かりが照らす
その空の下
仲直りすがら
真夜中の散歩などいかがでしょうか?
姫君様
僕は貧相な王子様だけれど
君が罪なほど好きだよ
それだけでこの世界は幸福に満ちあふれてる
君がくれる愛それだけで欲望は尽きた。