詩人:タキシード詩者
変わらないでいて、と言われたので、
無邪気さと誠実さで答えてみれば、
ズルさや嘘も必要だよと諭され、
自分勝手な人は嫌いと愚痴る君の、
顔色や仕草を伺いながら優しくすると、
時には我を忘れて欲しい、と甘えられて、
私、嘘はつかないけど、我慢もしないからね、
って言うくせに、人一倍、良識人で気遣い屋の
溜まりに溜まったわだかまりがその涙でしょう。
納得いかないことは全否定するのに、
何したい、って聞いてみれば、
自分で考えてよ、ってお説教されて、
こっちが悩んでいるうちに、
もう次の目的地を目指してる。
隣に居たい時には、どこか行っちゃって、
眠いのにくっついてくる。
放っておけないのに、守らせてもくれない君が、
そばにいるうちは気が気じゃありません。