詩人:どるとる
優しい気持ちで目覚めた朝は昨日の悲しみを忘れるきっかけになる
何もできない僕だって誰かに優しくできただけでそれはそれは素晴らしいことだと思う
優しい気持ちが芽生えた夕方は 優しい夜を手繰り寄せる魔法
優しい気持ちで目覚めた朝
優しい気持ちが芽生えた夕方
それさえあれば
終わり良ければ全てよしできっとまた明日も優しい気持ちで目覚めそして優しい気持ちで帰り道を歩けるだろう
優しい気持ちがどこからか やってくる
そしてこの僕を優しい気持ちにさせてどっかに消えてく
不意の通り雨に濡れた心は不意だとしても降っていた時間以上の悲しみを余韻として心に残すのだ
だからなるべく優しい気持ちで生きてたい
周りがどんなに厳しさ振りかざしてきても自分さえ優しければきっと優しさは絶えないはずだから
優しい気持ちのままで時間の海をこの万能な両手で一生懸命漕いでゆこう
明日も生きていこう
きっときっと
どこかで素敵な笑顔が生まれるから
不意の悲しみに涙こらえられなくても
泣き止んだ空のようにほら僕も泣き止んでまた新しい笑顔で微笑むのだ
痛いの痛いのとんでけと叫ぶのだ
打ちひしがれ死に絶えそうな心に 今
優しさを 限りなく注いでゆこう ほら…
また 素敵に笑うために。