詩人:良い席
僕らの世界にはたくさんの糸があるようだ
縦横無尽に張り巡らされた糸を切らないように慎重にやってくのが、窮屈で退屈になってきた
ペチペチと糸を叩いては楽しがった。窮屈な糸への復讐はちょっと愉快だったのでしょう。とうとうたまらずえいやっとブチっと切った
せいせいしてにやあと笑った
それから切れた糸が繋いでいた糸も切れた
世界はどんどん崩れていって激しく後悔したのだ
今鬩いでいる
崩れる世界を味わう感覚に、味をしめたようだ
ジャンクフードは無意味だけれど、美味いもんだとたくさんの消費者が言っている