詩人:放射能]
18歳になった
俺は少年A
黒板の字が見えなくて
消しゴムを
切り刻んだよ
学校が製造する
内気な暴力少年B
嫌いな奴らを頭の中で
現国的に殺してやった
コードネームは
少女C
大人だ子供だと
戸惑わされて
両方の罪を着せられて
病院に行かされた
彼女はD
嫌いな奴らを頭の中で
数学的に殺してやった
態度が悪いと
廊下に立たされて
出来が悪いと蔑まれて
悪いのは
お前の好き嫌いだよ
勉強に頭を
使いたくないと思った
俺はE判定
嫌いな奴らを頭の中で
美術的に殺してやった
掃除は校舎じゃなく
人にするべき
話は平行線を辿って
先が見えず
不安いっぱいの俺に
クズだと
その時
少年Aの未来は
決まった