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[154849] 天国の君へ

詩人:どるとる


君のことが大好きで
どうにかしても一生かけても守りたくて
何よりかけがえのない人なんだとか
きれいごと並べればきりがないけど
僕は心から本当にそんな気持ちなんだ

もし君にひとつだけ
伝えられることが許されるなら
僕は何を言うのだろうね

そばにいるだけで
たまらなく幸せで
君の近くにいれるだけで満たされていたのに

なぜ僕は気持ちを言えないまま君の後ろ姿ばかり見てたんだろう
君は待ってたのかな
僕は待たせてたのかな
今は何もわからないけれどただ残されたこの気持ちだけが行き場もなく さまよってるんだ
野良犬みたいな気持ちが落ち着きようもなくさまよってるんだ

一歩ずつ一歩ずつ
近寄ってゆければ
それは幸せなんだよと誰かが僕に言ってくれた気がしたんだ

もうすぐ春はそこまでやってきてるね
並木道はあと少ししたら桜で満開になるだろう
そしたら僕は何か変われるかな

花びらが舞う 並木道を歩いていた僕らの残像がまるで見えるようだ
あまりにも愛しすぎたために失う悲しみは大きすぎた
さよならさえ言えなかった
君はもうこの世界のどこにもいないのだから
今さら何も伝えられない

あたたかな日だまりに佇む僕は涙ぽろぽろ流して天国の君にひたすら
言葉じゃない何かを伝えようとしてる

それでも 何ひとつ
思い浮かばない
僕はひとり君にもらった強さの意味さえなくしかけてる

天国の君へ
僕はどうすりゃいいのかな?

2010/04/04 (Sun)
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