詩人:千波 一也
懐かしい、温かな風はもういないはしゃいでも、ひとりつくろっても、ひとりつぶやくほどに、黙り込むほどに。嘆いたら、塞いだらすくわれる、かな我が身かわいい、とまもりに徹すればすくわれるかなだけど、もしも、きっと、水をはらんだ言葉のかたすみにわたしを立たせる日々がみえる限りはまだ、やめようせめてわたしだけは呼んでいようひとりぼっちでも、これはわたしの闘いと。