詩人:龍聖
しらけた街にしけた面。
一人歩いて見る空は
大体いつも曇ってる
しらけた街にしけた面。
冬か春かも分からない
自分のことも分からない
季節に重ねた自分が少し恥ずかしい
しらけた街にしけた面。
あんまり楽しいことないや
でもたまにあるから勿体なくて死ねない
しらけた街にしけた面。
『今日すべきことは今日します』
言ってはみたが結局後回し
しらけた街にしけた面。
ハッピーなことを想像すると少し楽しい
想像した後のガッカリ感はポケットには収まりきらなかった
それもまた少し滑稽で面白い
しらけた街にしけた面。
滑稽、コッケー、コケコッコー。
自分で言ってクスッときてしまった三丁目の公園前。
しらけた街にしけた面。
明日もそこまで楽しいことはないかもね
けれど少しクスッとできればそれでいいやと思ったりもしてるしけた面。