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[139119] 米粒

詩人:そほと

昔々ある所に一人の私が居りましたとさ

今は昔 
いつまでたっても一向に成長する気配のない私には
尊敬しているけど苦手
好きなのになぜか腹が立つ
そんなお方が一人居りました

ある日 おもてなし上手なそのお方が黒いお盆の上で
一粒一粒お米を選っておりましたので聞いてみました

「何をしているのですか?」

するとそのお方はこう言いました

「こうやって形の良いお米だけを集めて御飯を炊くと
おいしいのですよ
残ったお米は小鳥さんたちにあげると喜んで歌を歌ってくれます
でも お百姓さんに対しては言い訳ですね」

柔らかな春の日差しに包まれたたんぽぽの
わたぼうしのような笑顔をちらりと見せて
作業を続けられました

今は昔 
いつまでたっても一向に成長する気配のない私は
柔らかな日差しに包まれて その一遍の詩を
痛いほど観賞しておりましたとさ

終わり



2009/02/01 (Sun)
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