詩人:あいる
錆びた指先
祖父母のしわ
永く浸かれば浸かる程に
おいしくなる梅酒
不味いけどね
青い頃が青春なんだって
伸びた指先
土をいじる
何億生きても
この星は子供なんだってさ
もう綺麗な言葉だけじゃ
日記は描けないんだ
最後の日に君やボクが
生まれた意味が
わからなかった
枯枝の様な祖父母の老体は
この星に根を張り巡らせた
人生なんか
わかっちゃいない
今が青春なんだって
祖父母の夢は
土でいいんだって
すべてと繋がって
また二人で生きるんだよ
ボクらは
これでいいんだね
何かしらと
繋がれて生きるんだ