詩人:甘味亭 真朱麻呂
夜空の天の川金色の光の橋を渡る
君の手を握ってキラキラと光る橋を渡る
星たちの輝きはそれぞれ違う光り方で
その一つ一つに様々な居場所があり
その星しか持ちえない輝きがあるから
窓を両手で押し開けたなら散歩に行こうよ
きっとステキな出来事が僕を待ってる
たくさんの悲しみが降りそそぐ夜は
きっとその悲しみと同じほどの喜びが明日は降り注ぐはず
繕いの笑顔で悲しいこと無理して隠しても
上手に笑えることなんかできるわけもないから
悲しいときは素直に強がらずに悲しいって叫べばいい
その涙はいつか自分を強くしてくれるだろう
転んでは傷がふさがってかさぶたができるみたいに
この傷ついた心は悲しみを重ねていくことで硬く強くなっていくのさ
歩きだしたばかりの今は悲しいと涙するくらいがちょうどいいんだ
いつしか強い心を手に入れるためのしばしのガマン
限りなく続く夜の空
月は輝くだけで笑顔すら見せないけど
足下をやさしい光で照らして
僕が踏み出すそれより前に僕の足下を暗闇に迷わないように照らしてくれていた
誰よりもまず照らしてくれていた
それが何となく当たり前なようでもあったけど
それでもうれしかったよ
うれしかった
そして今日も明日ものっぺらぼうの月は照らしてくれる
僕が迷わないようにあたたかい光でこの悲しみを乾かしてくれる
表情こそ見せないけれど
うれしかったよ
うれしかった。