詩人:甘味亭 真朱麻呂
独りきりの淋しい夜
あなたを探してさまよってる。影は踊る月は雲に隠れる
嘘ばかりついている僕は
いつの間にか信じられることさえなくなって
今みたいに淋しい夜を何度も味わって
後ろめたさにふるえながら涙を流す
星の瞬く静かなムードの夜に
アナウンスが流れてそれから間もなくしたら
僕はこの場所から腰を上げて
消えちまうから
それまでにきてほしい
今までの苦労させた分は必ずね取り返すから
頼むよマイスイートガール
いつもみたいにギリギリでもいいから
暗闇を突き抜けて
終わってしまう恋をまた始まらせて
終電にきてほしい
ねぇったらねぇ…
動き出す列車の窓から見える
代わり映えのない景色…暗闇
かすかな街灯のあかり
あぁ 願いは届かなかった
逃げるようにスピードをあげる列車
窓を開ければ月がほら瞬いてキレイ
トンネルから抜け出た瞬間の反射光
涼しい夜風が吹く
髪をそっと撫でている
さっきより少し悲しみは癒えたかな?
でもまたやっぱり独りきりのせつない夜。