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詩人:鶉ック カロメリック
そのときのことばを
逃すまいと
必死だった
美しいものばかりを
愛したおまえは
自ら泥に手を入れた
それは無価値で
ただ自分の満足のためで
ああそうだろう
おまえを過去から
知るもの達は
おまえの容姿と
振る舞いを好み寄っていた
しかし本当の自分の
損得や非難に当たるとき
おまえを避け始めるだろう
おまえは居場所を探し
今日のように
汚れてしまう
おまえの中の
差別というか
目で見えたり
評判によるものは
哲学により追い込まれ
強気の体で身を潜める
若しくは
好きにするがいいやと
投げやる
愛おしむべきは
人間的なものであり
世評なんかを使えば
おまえの価値を
下げるだけ
ああ
愛すべき人なり