詩人:黒い犬
内緒話しをする案山子人間が嫌いらしい悪巧みをする雀人間の舌を切りたいらしい踏み切りを渡る 鬼の面を付けた子供ゆっくり振り返って闇 不覚 深くその深淵に何を見る訪れる魔の刻笑う伸びた影 濃くなる影闇 深く 気付いた己の弱さ 人の温もりの懐かしさ闇 嗤う 耳塞ぐ緩やかに狂う 閉ざされた先へ望み塗りつぶされ 手探りで歩く 目の前の闇へ