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[80525] まつりの夜の子ども達

詩人:ハト

思い出は
セピアでも白黒でもなく
驚く程色鮮やかで

まつりの夜のネオンや
延々と続く
道標のちょうちんの色
捕まえ損ねて夜空に消えた
蛍の光の色でさえ

目を閉じなくても
思い浮かべることが出来てしまう

君と手をつないで
あのちょうちんが
途切れるところまで
行ってみたかったな

その先に何があるのか
知っていても
私は君となら
行ってみたかったな

かえるが鳴いている
雨の音みたいに

草が萌えている
鼻が痛いと笑った

君の手はあたたかい

懐中電灯は要らない

思い出は
セピアでも白黒でもなく
泣きたくなる程
色鮮やかだ

2006/07/10 (Mon)
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