詩人:陽
訳もなく涙が溢れた。いつもより冷たい涙だった。頬を伝う涙を辿り、涙を流した訳を考えよう。たぶん、悲しくも辛くもなかった。ただ虚しくて心が冷たくなってた。その冷たさは流した涙と同じくらいだった。虚しくなった訳…それは考えないでおこう。また涙が溢れてしまいそうだから、心が凍ってしまいそうだから…。