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詩人:maru
さよならも二人の間にはなかった。
私は名前も呼ばれなかった。
相当シャイな彼の性格。
ねぇ、とか、あの、で
呼ばれるばっかりで
本当に私は呼ばれたことがあるのか
不確かな関係だった。
私が一方的に呼ぶ
彼の名前。
今はもう、過去の名前。
笑顔が素敵だったな。
一緒に笑い合えたのが至福だった。
彼は今、どうしているんだろう。
私のことをまだ覚えているだろうか。
たまに思い出してくれるほどなら
幸せなことはないかもしれない。
私は思い出す。彼との記憶。彼の笑顔。
まだ好きなの? まさかね。
嫌いじゃない、好きだよ。