詩人:葵
ごめんね
こんな私で
怖かったの
置いていかれるんじゃないかって
不安だったの
傍から離れていくんじゃないかって
解ってる
これは私のワガママ
貴女は何も悪くない
私が勝手に意地を張って
困らせてるだけだ
ごめんね
こんな私で
自分で思うほど
強くなかったの
ずっと貴女に
頼りすぎていたの
解っていなかった
どんなに強くても
どんなに平気な顔でいても
みんなと同じ 人
私が放ったその言葉は
貴女を傷つけただろうか
悲しそうな
その顔を視たくなくて
何もない空間へ
視線をそらし俯いた
思わず出た言葉に
ただ悔やむばかりで
どうしようもなく
心の底から
フツフツと沸き起こる
罪悪感
ごめんね
こんな私で
明日には
もっと素直になるから
もっと優しくなるから
私という存在を
受け止めてくれますか?