詩人:はちざえもん
俺は何でも手に入れた
欲しいものは全て
ただ 大切なものは消えてった
知らず知らず消えてった
走り続けた道は途切れてはいない
ただ暗雲たちこめる
届きそうなもの 届かないもの
同じものなのに 見えないだけだろ?
熱く燃え上がるものがあって
それを押さえ付ける俺がいて
下らないのはどっちだ?
同じ言葉に込められた意味
止められない孤独と希望
押さえ付けている諦めの部分
全てをあの暗雲へと放て
空なんて
信じてはいない
信じてはいない
信じてはいない
けれど
あの空の美しさに涙が止まらない
やがて雲は浄化して行く
溢れ落ちる 光と影
“なくしたものは戻らない”
残酷に言い放つ 太陽
空なんて
信じてない
信じてない
信じてない
けど
涙が 止まらない
染まりくる空の色に
少し焦りながらも
“あいわらず”の 俺がいる
とりあえず今は全て忘れて
それでいいのなら