詩人:夜神 火月
君が神様から貰ったモノは何だったの?
見えない傷痕がその胸に刻まれている
君は気が付かない振りをしているね?
僕は知っている…
赤く染まったままの両手は
いつしか冷たく凍りゆく
君は空を見つめて
ただ儚げに笑う
どうか微笑まないで
君の心 深く傷付いてしまうから
神様は淋しさ故に僕らを作り出した
けれど僕らは淋しさを抱えたまま大地に堕ちた
もし、神様が僕らの父だとしたら
こんなに悲しい事はない
神様が君に与えたモノは
紅の痛みだった
翼は折れて僕らは飛べない
けれど どうか悲しまないで
紅はいつか僕が
君の傷はいつか僕が
消してしまうから…