詩人:皐
333mから見た景色は
きれいでした
でも君の横顔の方が
すてきでした
333mあった好きの気持ちが
もっと何倍もの高さの
“好き”にかわりました
超高層ビルをも越すその“好き”は
いつしか君の重荷となってしまいました
もし333mのままの好きだったら
あなたとまた一緒に
あの夜景は
見れたのでしょうか?
もし333mのままの好きだったら
こんなに苦しまなくても
すんだのでしょうか?
でもこれだけは言えます
もし333mのままの好きだったら
猛烈なきらめきも
猛烈な情熱も
猛烈な嫉妬心も
感じていなかったでしょう
いつかあなたにも
333mよりずっと高い“好き”の気持ちを
自分ではどうしようもない猛烈な気持ちを
味わせてくれる子が
あらわれますように…
そして願わくば
その子が私でありますように…