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[117072] 朝を待つ

詩人:カラクワト

錆びた白刃が 空を掻く

ひきつれるものは 何もなく
ヒモさえ 断ち切れはしない

役立たずな 言葉の結晶
或いは
固陋な意味集合

漂白できない頭を持ち
霞では 満腹できない 肝ゆえか


ギラギラした炎球は
彼方へ

地平と抱き合い
黄昏となる

とても 悲しい
切なさに 震え
いつまでも みていた
いつまでも みていたかった

その輝きを 全身で
ひと欠片も余さず
受けていたい

できることなら

もう一度。
綺麗なアシタをくれないか

地球よ はやく回っておくれ。

紺碧の下
朝日に刃を光らせよう
きっと 輝くはずだから


それまでは 夜。

さざめきしかない
小さな海岸。

2007/12/17 (Mon)
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