詩人:そほと
地面から空へとぶら下がる鎖は風にチャラチャラと鳴り赤サビの粉を飛ばす黒い皮膚から滲み出す汗はしょっぱくて目から溢れる汗もしょっぱかった天に召されることまでも許されず足枷のまま埋められた鎖は天よりの引力に引かれぶら下がり死して位相反転したその者地中高く舞い上がる最終到達地点は 月