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詩人:琴
そしたらば私はもう帰らない。
光という幻覚が見える世界には決して。
相変わらず無気力なかんじです。
戻らば幸せとでも言うのですか。
心地良い愛を求め
混ざらない幸せの中痛みと共に
生まれてきたことを
気づいてないとでも思っているのでしょうか。
コッチには手段が無いのです。
それはあなたにとっても由々しき事。
だってあなたもコッチ側にいらっしゃる。
だからこうして会う事も出来るのでしょう。
こうすることは決めていたのです。
許されなくてもただ私は高揚しています。
大人たちは今頃もまた繰り返しているようです。
減少するばかりで
今に変わったことではありませんが。
言われたから従いました。
そういうものでしょう?
ステキなことです。
だから、私が追いつくまで
あなたも息をしていて下さいね。
敬具
二五年二月二十三日
〜おわりに〜
早朝の景色は何とも不思議
車のタイヤ、足跡に汚されていない
切ないほど真っ白な雪で
そこに一歩踏み出すことが
少しの間出来ずにいた
私の目に耳に脳に空気に
繋がり聞こえてくる
今日という日が何の目安になるのか
昨日と変わらない理解出来ずにいる自分なんて
どうでもいい
何を積み重ねてきたというのか
自分で崩した
そもそも何もなかったのか
輝きを忘れた言葉たち
方便といわれ塗り固められたもの
落とした光
それらを食べて大きくなってしまった私も
大人の仲間入りなのだろう
もしかしたら本当にそうなのかもしれない
そんなことを考えた今日
二十歳の朝