詩人:弓胡桃
貴方のことを思うと
自分のことのように思ってしまうのです
と言いたいところですが
嘘です
私の貴方に抱く気持ちなど
ミーハー根性にまみれた安易な同情心
貴方を本気で考えてくれる人などいない
それが一番不幸なのです
実の親も 愛した女性達も
もう愛を捨ててしまいました
それは何の罰なのか分からないけど
貴方は人間だと思われていないから
人間のように貴方に接する人もいない
貴方から見たら
やはりここには人間は一人もいないのでしょうね
非情には非情を
与えなさい
死には死を
甘んじて受けなさい
私の言葉など笑って壊して捨てて下さい
何かあったら私でなく
見上げた空に聞きなさい