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詩人:未知
逆流する憂鬱にさらわれて
いっそ、手を離せば
楽になれるのかな
ぼくは荒野の上
裸で寝転びながら
心は分厚い鎧を纏う
体はこんなに自由なのに
心だけなぜか
どうしてか
言うことをきかない
いま、走ったり踊ったり
暴れたりすることだって
できるのに
心はぼくの希望を
無視する
勝手に浮かれたり
凹んだり
前触れもなく
旅に出てしまう
見えない枷に囚われながら
窮屈な思想を書き連ね
ぼくは自由だと
それでも自由だと
どうやって胸張って
言えるだろう
本当はきみにも
逢いたいけれど
本当は恋だって
したいけれど、、、
ぼくはいまだ荒野の上
裸で挑発しながら
心は目隠しされたまま
おどけて笑い
孤独にふやけ
あの日を思い。
痛いことをして生きてゆく