詩人:高級スプーン
そうさ
目の前に居る女の子は
さっきからずっと
黙ったまんまで
僕が何を話し掛けたって
一つも返事を
返してくれない
どうしよう
なんて言えば
無言のまま
ムスっとした顔した
この子は
反応してくれるんだろ
確かに俺にも
悪い所はあったと
思うけど
そんなに膨れなくたって
いいじゃないか
笑ってくれよ
いつもの可愛い笑顔を
見せておくれ
ここまで言ったって
だんまり決め込んで
微動だにせず
俯いて座ってる
ん〜
ん〜ん〜
ん〜ん〜ん〜
唸るばかりの俺は
一時間後に逆に
彼女に怒られて
沈黙する事を知らない