詩人:どるとる
閉ざす カーテン
遮断する 光
光のない部屋には
ただ闇が広がる
孤独もここまで
来たら
これ以上 何もない
目をつぶる 真夜中に
眠れずにいるけど
特には眠れない理由は思いつかないんだ
誰かと話をするとか
仲良く手を繋ぐとか
そんなのしたくないんだよ ひとりのほうが楽だ
息の詰まる仕事場を抜け出して たどり着く 部屋
そこには僕なりの幸せがある
幸せが待つ部屋へ
今日も帰りましょう
真っ白な気持ちで
何ひとつ 持ち帰らず
僕だけの孤独を 独り占めするんだ
カーテンの隙間 ゆるせない
光に当たりたくない
飛び出すのは悲しい言葉 だけれど裏腹に僕は幸せ
見えないけど
笑ってるんだ
わからないだろうけど幸せなんだ
君にはわからないだろう?
だからこそ言わないんだ
悲しみもさびしさも何もかも黙ったまま
暗闇に身をあずけるんだ
頼る先は そこしかない
居場所はここしかない
幸せが待つ部屋
幸せが待つ部屋
幸せが待つ部屋
僕の狂った心がつくり出したこの部屋の闇
ほら 君にはなんのことかさえ わからない
それでも僕は諦めず言う。悲しみなどではないのだよ。