詩人:甘味亭 真朱麻呂
押しては引く波
突然の夕立を逃れ屋根の下
ふたりは隣同士
向かい合わせの恋じゃないから
少し不器用だけど
格好のつかないこの俺
seasideblue
幻よりきっと遠い存在
傘を回すよ
こんな殺伐とした街の路地裏
ビルとビルの影で涼む猫達
退屈しのぎのお遊びじゃない
まじめに君を見てたんだ
今もきっとこれからも
君は君で
僕の大好きなやさしい君で
一緒になれなくても
それは変わらない
不変の感情
君への想い
それはね きっと
本当の恋だから
だからね そっと
表紙を閉じるよ
君という物語の続きを知る権利
僕にないならただ一心に君の幸せ願ったりね
この想いはでもきっとずっと僕の中であたためておく
それがきっと君を好きになった証だと思うから
本気で恋した君へのけじめだから。