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詩人:EASY
何がどうなれば
いいですか?
善悪でもなく
優劣でもなく
それはもう欲望だ
本当のことを言えば
欲望でさえ
善悪でもなく
優劣でもない
すれ違う人達は
何処かに歩いているし
僕だって同じように
何処かに歩いている
たとえ、それが
目的であろうがなかろうが
善であろうがなかろうが
僕たちは歩く
人は皆
その眼差しを持って
何処かを目指している
たとえ、それが
風上であろうが
風下であろうが
地図に載っていようがなかろうが
他人事のように素っ気なく
当たり前のように親密に
善悪でもなく
優劣でもなく
歩いている
何がどうであれば
いいのかを
か弱き子羊の様に
とても愛らしい眼差しで
放牧している
そこにないのは
何かと何かではなく
そこにないのは
罪だけだ