詩人:甘味亭 真朱麻呂
あの高いはるか遠くにある空を目指して
僕は飛び立っていくんだ
たくさんの期待と同じくらいの不安を胸にして
幾多もある日々それは続くもの
悲しい出来事に涙する日も終わってみれば
たいしたことじゃないなんてこともあるから
おそれずに前に進んでみることも
時には大切なんだろう
手遅れになるその前にこわがらず一歩でも進むことで
やってくる明日がきっと希望に満ちた日になる
どれだけの励ましも無意味になるほど大きな傷みもある
それだけの哀しみだからこそ忘れたい気持ちもわかる
けれど傷だらけになったって怯(ひる)まずがんばる誰かがいることも忘れないで
たとえ翼のない鳥だとしても
なにかができる
そのなにかをさがすこと
それが僕に残された仕事
だから飛べなくても
両方あるこのふたつの足だけは
次の目的地を知っているはず
哀しみだってわかってくれてるはず
だから僕は僕なりに歩き続ける
誰かに笑われても
これが僕の生き方だと
自信を持って言えるその日まで
翼は空へは開かない
今はただ一直線に地を歩き続けるだけ
僕を突き動かすあの大きな夢まで歩ききるだけだ。