詩人:どるとる
水玉模様のスカートを風になびかせて走ってくる無邪気な君
青空に溶け込んだ
二十歳の僕と君
雨上がり水玉模様の道
街路樹を横目にすれば
君が言うよ
今日で私たち三年になるねって
それがどうした
時間なんて関係ないよ
僕と君には時間の概念なんてないよ
くさいセリフもなんだかいつもより
素敵に響くから
好きな理由なんて探しても見つからない
それもそのはず
好きになる理由なんて ひとつしかないから
それは 好きだから好きってだけのこと
水玉ガール
涙と笑顔で
彩られた
一生を君と過ごせる幸せな未来
のぞき見るように
僕は両手で双眼鏡つくって 良好、異常なしと ひとりごとみたく つぶやいた
君はそのとなりで笑ってくれた
何かと馬が合う二人だから ずっといても飽きないし退屈しないんだ
それは永遠に置き換えても変わらないだろう話さ
雨上がりの日曜は水玉サンデー
23回目のデート
変わらなく君が今日も好き
いつまでも二人 ともにあれ
願い事は 流れ星にたくそう
朝から晩まで 笑い明かした サンデー
今はエプロンが台所になびいている
振り返った君はちょっと 大人な顔さ
それでも変わらなく今でも大好きさ
また いっしょに行こうね
時間があったら
あの 街路樹を横目に手をつないで
街へ繰り出そう
雨上がりなんかいいじゃないか
晴れ間に 誘われて
何か 素敵なこと
探しに行こう
天気にめぐまれて
転機をさすがって
僕らは心に夢と希望の水玉を描くのだ。