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詩人:ℒisa
彼は私を愛していると言って
私に手錠を嵌めた
私は彼を愛していると言って
それを喜んだ
彼は愛していると言って
私を閉じ込めた
私は彼を愛していると言って
躊躇しながらもその中に入った
彼は私を愛していると言って
「私に相応しくない物」とやらを奪った
私は彼を愛していると言った
そう言わなければいけなかった
彼は私を愛していると言って
全てを与えた
私は彼を愛していると言って
それ無しで生きられなくなった
彼は私を愛していると言って
私を人形にした
彼は私が一番欲しい物が
「愛」だと知っていたから
彼は私が「愛」なんて
知らない事を知っていたから
なにがしたかったんだろう
あたしたち