詩人:ジャガー
ねぇ僕にまとわりついた
ベタつく記憶や想いは
実は君のせいじゃないんだ
僕の中の純情の皮をかぶった
奥に眠る独占欲みたいなもの
あまりにもわがままだったのは
僕のほうだった
太陽が登る事すら
見ないふりしたかった
正直君以外でも
いくらでも抱けるよ
ただ無くす事は
何よりも恐れてて
そしたら君はいなくなった
君が誰かに抱かれる事が一番我慢できなくて
焼け付く怒りは
どう処理したか覚えていない
今は
なんだこの冷めた気持ち
冷ややかに曖昧に
真実味の無い愛を歌う
いまだ眠る純情の下のそれは
明らかに諦めている
俺にあきれている
ベタつく悪夢を残して