詩人:旅人モドキ(左利き)
目を瞑っても祈るなおれは書き言葉で声を届けたいのさ実らない行為に頼る気になれるかあの瞬間から日常がひっくり返った身を守るはずの家に押し潰されてこの惑星を潤す海が呑み込んだ人を救えると確信できる根拠とは何かでっかい月を虚空に望むおれの思い放射能だとか奇跡の生存者と騒ぎはしゃぐ情の薄っぺらい媒体を弄ぶ神なんか糞っ食らえだ