詩人:是清。
残念に思つてゐた落胆してゐた筈の昨日が、
五十年後に光り出す。
多くの流れていく時間、
どれだけの情報・記憶・思ひ出を
脳外に排出流出してきたのでせうか。
誤解する時のスタイル
散乱する透明な貴方に適応するコンテナ
摩耗したボデイ
散散に最低な明日
覚えたての今日と謂ふ日が
編集され美化され「青春ノ思ヒ出」と謂ふ
安つぽいフオルダに保存され蓄積されていく
私と謂ふ個人は全体に書き込まれる指示を受け止める腐敗したセル
さう思はせる事にしました
時の歪む光積み重なり逼迫する心中
感情も此の複雑な数式に比べれば幾分か解き明かし易い簡単なつくり
今一度不可解な部分繰り返し聞かせて。