詩人:どるとる
実像だけが存在する世界にも偶像は確かに存在する だれのなかにも存在する影のような悪しき自分が 光のように あたたかな自分と 影のように 冷ややかな自分がいつの間にか 実像と偶像に 成り代わっている実体のない偶像は 実像の座を狙っている そんな自分が確かに意識の中にいるひたすら悪しき自分が。