詩人:カィ
なにもかもが、ブラックホールになって
星が瞬くのも止めてしまった
あなたへ続いていると信じた道の先は
今は、もう見えないけど
この暗闇の中に二人
解けてしまおう
そう言って、繋いだ手が
絡めた指先が
引き寄せようとすればするほど
ブラックホールに吸い込まれてゆく
そして見失う
大切だった
『あなた』も
自分さえも
闇に飲み込まれるのが、怖くて、だだ不安で
逃げたんだ
向き合う勇気持てずに
暗闇はコワイ…っと
答えは
その中にあったのに
ブラックホールの中で
星は瞬き
あなたが笑った
私はただ
見つけられなかっただけ
捜すふりして、傷つかぬよう
眩しい光をそっと塞いで
あなたが辿り着けないようにした。