詩人:ゆぅゆ
書道を続けて
もうすぐ9年になる
今の時代には書道なんて
地味だよね
僕は何をしても中途半端で
『完璧』にはなれない
上達だって人より遅い…
書道だって上達するより
趣味でやるようになっていた
正直僕は字が下手だ
歴に反比例するくらい
下手なんだ
だから僕が書道をやっているなんて
一部の友達しか知らない…
そんな僕も4月からは高3だ
卒業後の進路で来年度は今よりもっと
忙しくなるだろう
そう思って
書道はもう辞めようとしていたんだ
『この作品が不合格なら辞めよう』
って覚悟した
最後の作品…僕の得意な
行書だった
作品を出品して
1ヶ月後…
昇格したんだ
合格したんだ
約1年振りに段が上がったんだ
合格した作品を見た時
泣きそうなくらい
嬉しかったんだ
自分の存在をやっと認められた
そんな気がして…
やっと報われた
時間はかなりかかったけど
やっと努力が報われたんだ
コツコツ地道にやってきて
本当によかったって
心から思えた
辞めようって本気で決意したけど
やっと報われた努力を
無駄にしたくないから…
もう少しだけ
続けようと思うんだ
僕はもう少し
頑張れる
そんな気がするよ
頑張れよ!自分!