詩人:千波 一也
きつく、きつく、したら壊れてしまうかもしれないねって胸のうちで微笑み合いながら重なりあう雪のはずだった全ての飾りはやわらかな音のなか硬質な匂いの一滴となり、主をはなれた一滴はやがて孤高にうたいはじめる震えて、ひたむきに、たとえ忘れ去られてもきつくきつくその一瞬の永遠を