詩人:甘味亭 真朱麻呂
相変わらずの日々を暮らしてる僕と
そんな僕の隣でのんきにあくびをする飼い猫のジロー
「平穏な毎日だよ」でもなんとなくそれが自分には似合っているようで
ずいぶん前から追ってきた夢は
いつの間にかこんなにも小さくなって
今ではもうそんな夢をみてたことすらどうでもよくなって
過ぎていく時間の速さに追いつくことが精いっぱいで
景色を眺めて美しいと想う余裕なんかなかった
それは今でも変わらずつづいてる
眠たい目をこすってやっと起きて
パンをかじってミルクを飲み干す
テレビのニュースを観てても
悲しいニュースばかりで
気持ちが滅入るよ
僕はこの先どんな日々を暮らしていくんだろう
変わらないままなら楽は楽だけど
遠い夏のある日の午後に落としてしまった幸せの在処
記憶すら曖昧でそれはもう二度とはみつからない
当たり前そうに誰かが言っても
それは説得力の欠片もないほど
それからの日々に大きく関係してくるからね
光ばかり見てもいられない
だから時には立ち止まって
景色をゆっくり眺めるくらい
どんなに忙しくてもそれを理由にしないで笑っていたい
こんなありきたりでも
素晴らしくつづく日々の中で
僕なりの愛を見つけ
気づきづらい幸せを分かちあうんだ
涙ぐましい努力とがんばりで
それからの日々を暮らしていくんだ。