詩人:どるとる
絶えず流れる川の音を心で聴きとりながらぼくらば永遠にもつづきそうな時間を生きる
今日もその音を聴きながら生きてる
いつかやがてその音が聴こえなくなるまでぼくらは時の流れに身をまかせてる
聴こえないはずのその音は耳に届くわけでもないから 具体的な音としては言い表せられないけど
きっとその音は耳にも心地いい音
この川は流れてどこへ続くのかな
行き止まりにたどり着いたらもうそこで何もかも終わっちゃうのかな
川はただ遥へ 遥へと流れてゆく
ここからじゃ明日さえも見えない
見えるのはつねにそばにある今だけだ
ほらイメージだけの未来はやがて崩れ落ちて現実が見えるだろう
そこには思いもよらないこともあるだろう
だけれど生きることはやめないよ
曖昧な答にすがりつくように泣きつくように出口なき迷路の中で右往左往してる
そんなぼくは情けないね
月が照らすその下を
ぼくは歩いて
たどり着いた窓辺に寄りかかり夢うつつ
そして今日も万年床に横たわるよ
流れのある川に今日も好き勝手流され
行き着いた今日でほら 生きている
ぼくは生きている
小さく生きている
吹いたら消えてしまいそうな小さな命を揺らしながら
流れるままに流される旅人のような生き方で いつまでも。